STORY

ブランド
en-gender
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店販比率2%→12%、半年で約3,000本。サロン発ブランド『en-gender』が変えたスタッフの未来

サロン・ブランド概要

社名:株式会社SCALE
サロン名:SCALE
ブランド名:en-gender(アンジェンダー)
所在地:〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎三丁目10番2-305号
店舗数:8店舗(直営+ブランドシェアサロン)
スタッフ数:28名

株式会社SCALE 代表取締役

役職:代表取締役
美容師歴:20年
経営歴:6年
ブランド立ち上げ:2023年

ブランドを立ち上げる前に抱えていた課題

スタッフの将来のキャリアをどう作るか

一番大きかったのは、スタッフの将来のキャリアについてです。

美容師は本当に素晴らしい仕事ですが、年齢を重ねて体力が落ちていくと、施術人数や売上、収入に影響が出る可能性があります。

「美容師として働き続ける」以外にも、スタッフが長く活躍できる選択肢を会社として作れないか。そこに一番悩みました。

店舗を増やすだけではない成長の形

当時は、店舗数とスタッフ数を増やしてサロンの売上を大きくしていくことを中心に考えていました。スタッフの独立も、ある程度は仕方のないことだと考えていました。

ただ、「今いるスタッフと一緒に、もっと違う形で事業を大きくできないか」と考え始めたことで、メーカーという選択肢が見えてきました。

費用と在庫への不安

特に大きかったのは、費用面と在庫の問題です。「本当に商品が売れるのだろうか」「これだけの商品を作って、ちゃんと回収できるのだろうか」という不安がありました。

サロン経営とはまた違う取り組みなので、最初はとても不安でした。

OEMメーカーを選んだ決め手

売り方まで細かくサポートしてもらえた

いくつかのOEMメーカーを比較しました。決め手になったのは、商品のクオリティだけではなく、実際の売り方まで細かくサポートしていただけたことです。

商品を作って終わりではなく、「どうやって世の中に届けるのか」「どうやって売っていくのか」まで一緒に考えていただけたので、初めてメーカーをやる私たちにとっては非常に心強かったです。

最初は多く感じた製造数

最初は正直、多く感じました。「これだけ作って本当に売れるのかな」と不安でした。

でも今振り返ると、1,000個だけだとすぐになくなってしまうので、「最初にもう少し作っておけばよかった」と思うくらいです(笑)。

最初は数字が大きく見えて不安になりますが、実際に販売しながら数字を分析して改善を重ね、実績が積み上がっていくと、その感覚も変わっていきました。

事業の将来まで一緒に考えてもらえた

自社の強みを活かしながら、将来的な事業の発展まで一緒に考えていただけました。

単純に「商品を作りましょう」ではなく、「この商品を通して、今後どういう事業にしていくのか」まで考えていただけたので、サロンワーク以外の未来を具体的にイメージしやすくなりました。

メーカー事業を始めてから

初めて売れるまでの試行錯誤

初めて売れるまでは大変でした。今までやったことのない仕事なので、何から始めればいいのかも手探りでした。

ただ、その期間もアドバイスをいただきながら、「ここを変えてみよう」「こういう伝え方にしてみよう」と改善を繰り返すことができました。

商品が動き始めると、一気に感覚が変わります。「自分たちの商品を買ってくれる人がいるんだ」と実感できてからは、少しずつ前に進みやすくなりました。

税理士の先生が変わり、経営の視点も変わった

以前の税理士さんとは節税についてのお話が多く、「どうすれば事業そのものを大きくできるか」を相談する機会はあまりありませんでした。

ご紹介いただいた先生に変わってからは、「次に何をすれば事業が大きくなるのか」「この事業をどう伸ばしていくのか」という相談もしやすくなりました。

結果として、経営について考える視点が変わり、事業を進めるスピードも上がったと感じています。

IPやコラボレーションという新しい届け方

IPを作ったり、他のブランドや企業とのコラボレーションで商品を展開したりと、今までのサロン経営だけでは考えなかったような方法で商品を届けられました。

「商品を作って売る」だけではなく、「どうすればもっと面白く届けられるか」を考えられるようになったことも、メーカーを始めてからの大きな変化です。

ブランドを立ち上げて得られた成果

半年間で約3,000本を販売

ホームケア用のクリームで、半年間で約3,000本を販売することができました。

店販売上の比率が約2%から約12%に

店販への影響もかなりありました。スタッフ自身が「自分たちの会社の商品」という思いを持ってくれるようになり、仕上がりの良さも実感できているので、お客様に積極的におすすめしてくれるようになりました。

その結果、恥ずかしながら以前は店販売上の比率が2%ほどだった店舗が、約12%まで変化したケースもあります。商品を作ったことが、メーカーとしての売上だけでなく、サロンの店販にもつながりました。

北海道から沖縄まで、全国のサロンへ

現在は、北海道から沖縄まで、全国のたくさんのサロン様に使っていただいています。

自分たちのサロンから始まった商品が、少しずつ全国の美容師さんに使っていただけるようになったことは、本当に嬉しく感じています。

スタッフのやりがいと定着

スタッフ自身が展示会に立ち、同業者の方に自分たちの商品を紹介する経験ができるようになりました。普通のサロンワークだけではなかなか経験できないことだと思います。

また、商品を使ったお客様に喜んでいただけることが、仕事に対するやりがいや自信にもつながっていると感じます。

メーカーを始めてからの3年間で、スタッフの離職は独立と旦那様の転勤による2名のみ。現在もスタッフは順調に増えています。メーカーという新しい事業が、スタッフにとって「この会社でできること」を増やすきっかけになっているのかなと思います。

経営に対する考え方の変化

以前は、「店舗を増やして、売上を増やす」ことばかり考えていました。もちろん、それも大切なことです。

でもメーカーを始めてからは、「自分たちが持っている技術や経験、ブランドそのものに、どう価値を持たせていくか」を考えるようになりました。

サロンワークはどうしても労働集約型のビジネスになります。そこだけに頼るのではなく、サロンワーク以外にもスタッフが活躍できる仕事や、会社として新しい価値を生み出せる事業を考えられるようになりました。

結果として、スタッフのキャリアについても、以前より多くの可能性を考えられるようになったと思います。

ブランドづくりを考えているサロン経営者の方へ

もし今、「このままサロンワークだけを続けていくことに少し迷いがある」のであれば、ブランドを作るという選択肢を一度考えてみてもいいのではないかと思います。

もちろん、最初から簡単だったわけではありません。私自身も、最初は「本当に売れるのかな」と不安でした。

でも実際に始めてみると、商品を作ること以上に、「自分たちが今まで積み重ねてきた経験や技術に、もう一つ新しい価値をつけられる」ことに可能性を感じました。

店舗を増やすだけではなく、自分たちの価値そのものを大きくしていく。そんな経営を考えている方には、ブランドづくりは一つの選択肢になると思います。